OpenAIのdotsを使い始めた

昨日、OpenAIのdotsを初めて使ってみた。dotsがどういうものかを、第一印象と今後を踏まえたうえで軽く話そうと思う。

https://learn.chatgpt.com/docs/dots

なぜdotsを入れようと思ったのか

そもそもなぜdotsを入れようと思ったのか。それは、ムーザルちゃんねるでザルさんが、OpenAIのdotsが良いと発信されていたからだ。

DevDayでOpenAIがdotsを発表していたとき、私が率直に感じたのはこうだ。

これって今自分がowleryに対してやっていることと基本変わらなくないか。それをクラウドでやっているだけでは。

それだったらowleryよりも自由度が低いので、むしろowleryを使ったほうがいいのではないか。

そのため昨日まで様子を見ていたのだが、私は結構長い間、ムーザルちゃんねるを毎週のように拝聴している。勝手ながら、ザルさんの考え方や技術的なことに関する思想が私にかなり近しいなという親近感を持っている。そのザルさんがdotsを使っているのなら、おそらくいいのだろう。ということで、今回dotsにチャレンジしてみた。

少し具体的に、dotsのどこに興味を持ったかを話そう。

いつでもどこでもpushしてくれる秘書

1つ目は、自律的に、いつでもどこでも情報の提案やプッシュをしてくれる秘書としての役割ができそうだということ。

owleryは私のMacBookの中で動いているため、MacBookが稼働していないときはアクセスできない。また、外出中などでMacBookを触れないときは、Claude Codeのリモートコントロールを行っていない限り、スマホからの操作もできない。なので、外出中のAIとのやり取りは基本的にChatGPTの一択だった。ここをもう少しうまくできないかと、前からもやもやしていた。

Googleカレンダーでのタスク管理

2つ目は、最近プライベートのタスク管理をGoogleカレンダーとGoogleタスクに統合したことに関係する。

タスク管理の方法を変えた | nocturneここ数年Obsidianで行っていたタスク管理を、AIエージェントのチームが中心の働き方に合わせて変えた。プライベートはGoogleカレンダーとGoogleタスクへ移し、仕事はコンテキストを残すかどうかで置き場を分ける。nocturne.mamansoft.net ↗

dotsを使うとGoogleカレンダーにアクセスできるため、タスク管理が今よりやりやすくなるのではないかという期待もあった。

料金に見合う対価

3つ目は、Codex CLIを使うためにChatGPTのProプランを購読しているのだが、最近はClaude Opus 5.5の性能強化に伴い、Codexのトークンを使う機会が減ってきたこと。そうすると必然的にトークンが余る。せっかく高い料金を払って購読しているのに、それに見合う対価を得られていないのでは、と思い始めてきた。

そういった理由から、dotsを始めてみようと思った。

dotsでやったこと

実際にdotsでやったことを紹介する。

まずChatGPTをWebブラウザで開く。dotsのメニューから、新しいdotを作ることができる。

ChatGPTのサイドバー。「新しいチャット」の下にある「あなたのdot」を赤枠で囲んでいる

dotというのは、クラウドで動く1つのエージェントのようなものだ。

作ったばかりのdotの最初のメッセージ。いつでもメッセージや通話で声をかけてほしい、話していない間も作業を進めて知らせる、と名乗り、名前を付けるよう促している

今回はそのキャラクターにフクロウを選び、名前は「みみきち」とした。名前は適当だ。

メモ帳とペンを持った、眼鏡のオレンジ色のフクロウ。下に「みみきち」の名前が出ている

あとはChatGPTのメニュー上にみみきちが登場するので、みみきちを選択して会話をするだけ。作成はWebブラウザからだが、みみきちとの会話はスマホでできるし、向こうからのプッシュもスマホで受け取ることができる。

今までowleryでやってきたことのかなり単純なことをやっているだけなので、特に感動はない。ただ、ターミナルやClaude Code、Codex CLIといったものに抵抗がある、いわゆる一般の方々にとっては、AIエージェントがかなり身近になるような体験の始まりではないかと感じた。

みみきちとowleryの分担

では、私がみみきちとowleryをどう分担させていくのかについて、少し話をする。

基本的な分担はシンプルだ。MacBookをいじっているときはowleryとやり取りをし、外出中でスマホしか使えないときはみみきちを使用する。

ただし、owleryは私の開発やクリエイティブな活動に関係するコンテキストをメインとしている。それ以外の、今までChatGPTに聞いていたような内容や、Obsidianで管理していた個人的な内容は、みみきちへ移行しようかと思っている。

また、外出中にBlueskyやYouTube、Webの記事などで気になったものがあったら、今まではBlueskyやSlackなどにメモをして後で確認をしていた。今後は、みみきちに対してポストと感想を投稿しようかなと思っている。それらの内容は、MacBookなどで記事を書いたり情報をまとめたりするときに、みみきちにお願いをして、コンテキストを共有してもらうつもりだ。

今のところ、Codex CLIやClaude Codeからdotsに対してやり取りをして、情報を取得するという口はなさそうだ。ただ、今後MCPなどですぐにできるようになるんじゃないかなと思っている。そうなれば、連携はなおやりやすくなる。

みみきちとowleryの分担。MacBookをいじっているときはowleryで、開発とクリエイティブな活動を扱う。外出中でスマホしか使えないときはみみきちで、今までChatGPTに聞いていた内容、Obsidianで管理していた個人的な内容、外で気になったものとその感想を扱う。記事を書く・情報をまとめるときに、みみきちからowleryの側へお願いして共有してもらう。Claude Code・Codex CLIからdotsへ取りに行く口は、今のところない

一応dotsには、ローカルのMacBookの環境を参照・編集できるようにする機能もある。

dotが作業できる場所の選択画面。「あなたのdotのコンピューター」に印が付き、もう1つの選択肢に「お使いのローカルコンピューター」がある

ただ、現段階でMacBookのローカルを使わせるのは少し抵抗があるので、そこは様子見をしたい。

ニュースは1日3回

ルーチンタスクとしては、ニュースの配信を1日3回してもらうことにした。

今もowleryに対して毎朝朝会を行い、その一環として、Claude CodeやCodex CLIなどに関するニュースを配信してもらっている。しかし、朝にMacBookの前で朝会をお願いして、その結果をMacBookで確認するというのは、時間がないときにはなかなか厳しいときがある。かといって、Artifactなどにしてスマホで閲覧するのも、ちょっとしんどいなという気持ちだ。

そのため、今回のdotsを使ったみみきちからのニュース配信には、かなり期待をしている。

夜明けの川沿いの道で、ミネルヴァが手にしたスマホに、みみきちからのニュースが届いている

以前にもChatGPTには似たような機能があったと思うのだが、そのときはハルシネーションがかなり混入したり、どうでもいい情報ばかり配信されたりしたので、すぐにやめてしまった。しかし、dotsはGPT-6 Astraのモデルで動いているAIエージェントだ。少なくとも、MacBookでCodex CLIを経由して頼んだときと同じような品質になるのでは、と期待している。

また、みみきちにはGmailやカレンダーの閲覧権限を与えているので、そことの親和性ができて、より質の高い情報を配信してもらえたら嬉しいなと思っている。

権限の考え方

一方で、dotsにはGoogleドライブの参照権限は与えていない。なぜなら、Googleドライブには閲覧してほしくない情報が一部含まれるからだ。もしかしたら権限整理や共有設定の整理でハンドリングできるかもしれないが、今のGoogleドライブの内容には、AIエージェントの性能を上げるような有益な情報は入っていないと思う。少なくともプライベートでは、今後も参照させることはないだろう。

先ほどGmailやカレンダーについて権限を与えたと言ったが、dotsの連携では、基本的に参照権限だけを渡すといったような制御ができない。

GoogleでOpenAIへの許可を選ぶ画面。Gmailの項目は「メールの閲覧、作成、送信。」の1つだけで、閲覧だけを選ぶことはできない

そのため、今のみみきちは、やろうと思えばGoogleカレンダーの予定を作成・変更したり、Gmailのメールを勝手に作成して知らない宛先に送りつけたりといったこともできてしまう。

本来であればここを弾きたいところなのだが、それを待っているのも煩わしい。ということで、OpenAI側のプラグイン権限という設定を信じることにした。この設定を「読み取り専用ツールを許可」にすると、読み取りの場合のみ許可なしで動き、読み取り以外のアクションが必要になったときは、必ず確認が入るようになる。

ChatGPTのプラグイン設定。デフォルトの権限の選択肢のうち、「読み取り専用ツールを許可」を赤枠で囲んでいる

そうすれば、カレンダーへの登録やメールの送信を、みみきちが自律的に判断して勝手にやらかすリスクは防げると思っている。

ただ当然、dotsのプログラムか何かにミスがあった場合はそこを突破されるので、本当にリスクのある情報やアクションに関しては慎重に扱ったほうがいいと、個人的には思う。

まずは1週間

まとめる。OpenAIがDevDayで発表していたdotsを使ってみた。また、dotsを今後どう使っていくかについて初期設計を行い、1日運用してみた。

今のところは大きな感動はなく、ChatGPTやowlery、Codex CLIと同じような体験が、いつもと違うインターフェースでできているといった感覚しかない。ただ、実際にdotsを使っているユーザーの方からは、便利であるといったような声もかなり聞こえてくるので、まずは1週間ほど試してみたいと思う。

脚注
  1. owleryは私のAIチームで、メンバーはAboutで紹介している。 ↩

owleryは私のAIチームで、メンバーはAboutで紹介している。